The Legendary Saxophonists Collection by Mr. Andy Jackson

はじめに

アメリカとホンジュラス共和国を中心に活動するサクソフォン研究家・演奏家、Andy Jackson氏が、30年間にわたるサクソフォン研究のなかで収集した貴重な音源を、CD-RやDVD-Rのフォーマットで販売しているサイトを紹介いたします。特に、マルセル・ミュールとシガード・ラッシャーに関する音源は、CDはおろかLPにすらなっていないものまでも含まれるなど、特筆すべきものがあります。
最新のカタログ(本ウェブページの作成者kuriが翻訳した日本語版です)
最新のカタログ(英語版)

【専門でサックスを学ばれている方、教えられている方へ】
個人で購入されるのも良いと思いますが、附属の図書館などにリクエストをしたり、サックス科でまとめて購入するなど、共同のリファレンスとして購入されることをお勧めします!国外の音楽院などでも購入しているところが多いようです。

連絡先と購入について

購入するには

本ウェブページは、あくまでThe Legendary Saxophonists Collectionを紹介しているだけのページに過ぎません。実際の購入は、A.Jackson氏に直接コンタクトしてください。英語が使用可能です。
購入を希望するCD/DVDをリストで挙げコンタクトを取ると、Microsoft Word Document形式の見積もり書を返送してもらえます。
全ディスクを網羅し、さらに限定ディスクと豪華ライナーノートが付属したComplete Setも用意されています、こちらの見積もりについても、A.Jackson氏にお問い合わせください。
A.Jackson氏のメールアドレスはこちら:
ajacksonlsc@yahoo.com
ajacksonlsc@live.com

支払い方法

基本的に先払いとなります。日本からは現金(アメリカドル)か、アメリカドル建てのBank Checkを最寄の銀行で作成して封筒で指定の住所に送るのが、良いと思われます。アメリカもしくはホンジュラス共和国に送るよう指示があると思いますが、ホンジュラス共和国宛ての郵便に関しては保険などをかけることができないため、ややリスクが伴います(今までLostしたことはないそうですが)。
そのほかの支払い方法を希望される方は、A.Jackson氏に相談すると良いと思います。ただし、クレジットカードやPayPalは扱っていないようです…。

内容

以下、それぞれのディスクについて紹介していきます。演奏者名をクリックすると、解説部分にジャンプします。

マルセル・ミュール Marcel MULE
シガード・ラッシャー Sigurd RASCHER
ルディ・ヴィードーフ Rudy WIEDOEFT
シックス・ブラウン・ブラザーズ Six Brown Brothers
セシル・リースン Cecil LEESON
エドワード・ルフェーブル Edward LEFEBRE
ジャン H.B.モアマン Jean H.B. MOEREMANS
クレイ・スミス&G.E.ホルムズ Clay SMITH and G.E.HOLMES
H.ベネ・ヘントン H.Benne HENTON
クライド・ドール Clyde DOERR

マルセル・ミュール Marcel MULE

MULE Audio DVD 13 Orchestral Solos ($12.99)


M.Ravel - Bolero
J.S.Bach - Brandenburg Concerto No.2 (P.Casals conducts)
J.S.Bach - Brandenburg Concerto No.2 (O.Klemper conducts)
C.Debussy - Rhapsodie
G.Bizet - L'Arlesienne

ミュールがオーケストラの中で吹いている録音です。ラヴェルの「ボレロ」は、初演から数年後の録音。指揮はラヴェル自身です。バッハの「ブランデンブルグ協奏曲」では、トランペットのパートをミュールがソプラノサックスで演奏しています。ヴァイオリンのシュナイダー、オーボエのタビュトーなど、伝説的ソリストによるソロも絶品です。
ドビュッシーの「ラプソディ」や、アンドレ・クリュイタンスの「アルルの女」などは、何度かEMIから復刻されています。

MULE CD 14 Concertos Live God and Boston (CD 14 + CD 15 = $17.99)


J.Ibert - Cocnertino da camera
H.Tomasi - Ballade
P.Vellones - Concerto in F

1958年2月4日、ミュール最終期の独奏の記録です。このときミュールは、シャルル・ミュンシュ指揮ボストン交響楽団とともにアメリカ全土を巡るツアーを敢行し各地のサクソフォニストに衝撃を与えました。そのツアーで演奏されたイベール、トマジの録音が、なんと残っているのです!私も聴いてみましたが、あまりの素晴らしい演奏に震えてしまいました。The Legendary Saxophonists Collectionのミュールの録音の中では、もっとも注目すべきものだと思います。
また、ピエール・ヴェローヌの協奏曲の全楽章が収録されています。こちらは、放送音源の復刻です。
※テープスピードの関係か、あまり良くないマスタリングがされていますので、PC等でいったん調整することをお勧めします。

MULE CD 15 Concertos Studio (price: see [MULE CD 14])


J.Ibert - Concertino da camera (P.Gaubert)
J.Ibert - Concertino da camera (M.Rosenthal)
P.Vellones - Concerto in F
E.Bozza - Concertino

日本でも比較的復刻される機会の多い、イベールの新旧スタジオ録音(ゴーベール指揮コンセルヴァトワール管、ロザンタール指揮パリ・フィルハーモニー管)や、ボザ、ヴェローヌの作品が収録されています。

MULE CD 16 The Early Quartets ($13.99)


F.Mendelssohn - La Fileuse
P.Vellones - Le Dauphin
R.Schumann - Scherzo
J.Raff - Explication
G.Bolzoni - Menuetto
P.Vellones - Valse chromatique
G.Pierne - Chanson d'Autrefois
F.Mendelssohn - Agitato
G.Pierne - Chanson de la Grande-Maman
P.Vellones - Duex pieces pour Columbia
L.Boccherini - Menuet
R.Clerisse - Cache-Cache
F.J.Haydn - Scherzo
J.Francaix - Serenade comique
E.Bozza - Scherzo
N.Rimsky-Korsakov - Vol de Boubon
A.Glazounov - Canzona varie

主にSP時代にギャルド・レピュブリケーヌサクソフォン四重奏団、またパリ・サクソフォン四重奏団として吹き込みを行った音源を復刻したものです。日本では、機会があるたびにクリストファー野澤氏、木下直人氏らのコレクションから復刻されていたものが、多く見受けられます(ただし、リムスキー=コルサコフの「熊蜂の飛行」は、おそらく復刻されていないことと思います)。

MULE CD 17 The Middle Quartets ($13.99)


D.Scarlatti - Trois pieces
R.Schumann - Scherzo
P.I.Tchaikovsky - Andante
I.Albeniz - Sevilla
A.Borsari - Quatuor de saxophones
F.Schmitt - Quatuor op.102
J.Absil - Trois pieces en quatuor
A.Glazounov - Theme et Scherzo

LP時代に、Decca等に録音を行った音源を復刻したものです。スカルラッティの「3つの小品」を始め、初めて復刻されたものがいくつか含まれます。シュミットの「サクソフォーン四重奏曲」は、フランスサクソフォーン協会が出版した「La Legende」にも収録されていましたが、この曲のべスト演奏の一つであると思います。

MULE CD 18 The Late Quartets ($16.99)


J.Absil - Suite
J.Rivier - Grave et Presto
G.Pierne - Introduction et variations sur une rondo populaire
A.Desenclos - Quatuor

マルセル・ミュールが結成した四重奏団の録音のうち、かつてEratoから販売されていたLPを復刻したものです。録音は1960年代。ミュール自身の演奏によるデザンクロの「サクソフォーン四重奏曲」など、現代にあっても取り組む際に重要な指針となる貴重なものではないでしょうか。作品が完成したわずか数年後に、この曲の完成形を提示してしまった恐るべき録音です。
バリトンサックスを吹いているマルセル・ジョセは、16歳までチェロを学び、その後パリ・オペラ・コミークでバリトンサクソフォンを手にしたそうです。名手ジョセの見事なフレージングを堪能することができます。

MULE Audio DVD 19 American Recital Live! ($17.99)


J.S.Bach - Flute Sonata No.6
A.Glazounov - Concerto
E.Granados - Intermezzo from "Goyescas"
G.Pierne - Cnazonetta
E.Bozza - Concertino
A.Tcherepnin - Sonatine sportive
C.Pascal - Sonatine
J.Ibert - Concertino da camera
P.Bonneau - Caprice en forme de valse
H.Tomasi - Ballade

1958年2月9日、ミュールはボストン交響楽団のツアー共演のために渡米した際、インディアナ州エルカートのセルマー工場において、ピアノのマリオン・ホールとのデュオリサイタルを行いました。ミュール自身による英語の解説を挟みながら、グラズノフ、イベール、トマジといった、クラシック・サクソフォン代表的なレパートリーが演奏されています。[MULE CD 14]とともに、ミュール関係では強くオススメします。

MULE CD 20 Recital I Young and Paris ($12.99)


? - Introductions et variations sur "Carnival of Venise" (F.Combelle plays)
? - Reverie (F.Combelle plays)
J.P.Rameau - Gavotte
A.Roelens - Pananne et minuet vif
Fonse/E.Marie - La Tyrolienne-Aire varie
F.Foret - Patres et rythmes champetres
P.A.Genin - Variations sur Malborough
M.Ravel - Pieces en forme de Habanera
R.Drigo - Serenade
F.Combelle - Equisse
P.Vellobes - Rhapsodie trio
C.Saint-Saens - Le cygne
H.Dilon - Sonate
A.Dvorak - Humoresque
G.Pierne - Canzonetta
F.Kleisler - La precieuse
F.Kleisler - Schon rosmarin
F.Kleisler - Liebesfreud
Gabriel/Marie - La cinquantaine
N.Rimsky-Korsakov - Chanson indoue

ミュールが1930年代にSPへと吹き込みを行ったソロの録音です。最初の2曲は、ミュールにギャルド・レピュブリケーヌ入団を薦めたフランソワ・コンベルの演奏です。

MULE CD 21 Recital II Story Teller ($12.99)


P.Creston - Sonata op.19
P.Maurice - Tableaux de provence
P.Lantier - Euskaldunak (Sonata)
A.Massis - Six etudes, caprices
M.Decruck - Andante et fileuse
H.Tomasi - Giration
E.Bozza - Improvisation et caprice
P.Bonneau - Caprice en forme de valse
C.Pascal - Sonatine

DeccaへのLP録音を、復刻したものです。おそらくマシスの録音は、初復刻となるものではないかと思います。

MULE CD 22 Recital III Movement & Animation ($12.99)


P.Creston - Sonata op.19
P.Maurice - Tableaux de provence
P.M.Dubois - Divertissment
E.Granados - Intermezzo from "Goyescas"
P.Bonneau - Valse caprice
H.Tomasi - Giration
E.Bozza - Caprice
A.Tcherepnin - Sonatine sportive
D.Lazarus - Sonate
P.Lantier - Sicilienne

Deccaへの録音を、復刻したものです。[CD 21]といくつか内容が重複しています。

MULE Video DVD 35 Interview: Maitre (DVD 35 + DVD 36 + CD 37 = $29.95)


インタビューフィルムをDVD化したもの。ミュール自身が、サクソフォンについて語っています。自身のオーケストラでの演奏活動について、音楽活動上の友人について、ラヴェルへのサクソフォーン四重奏曲の委嘱について、ヴィブラートの獲得について…。ミュール自身の言葉によって語られる内容は、何よりも説得力があります。
おそらく、1994年にVandorenが作成したVHSをDVD化したものだと思われます。90歳を超えていると思われるミュール氏ですが、確信に満ちた話し方からは、年齢を忘れさせるほどのエネルギーを感じます。インタビュアーは、Quatuor Emphasisのソプラノサックス奏者としても有名なGilles MARTIN氏。フランス語ですが、英語の字幕がついています。

MULE Video DVD 36 Film Score (price: see DVD 35)


ミュールは、コンサート・サクソフォニストとしてだけでなく、映画の中で使用される音楽の演奏でも積極的な活動をされました。ミヨー、イベール、オネゲル、シュミット、リヴィエ、トマジらの筆による映画音楽を、ミュールが演奏したことは有名です。
このDVDは、「CRONACA DI UN AMORE」という1950年のモノクロイタリア映画を収録したもので、Giovanni FUSCO作曲の映画音楽を、ミュールが吹いています。全編に渡ってサクソフォンがかなりの割合で聴かれ、ミュールの圧倒的な演奏を堪能することができます。残念ながら、映画自体はイタリア語と英語のみ。

MULE Audio CD 37 Firing Line: The Round Table Discussion (price: see [MULE DVD 35])


アメリカの放送局に残されていた音源で、シカゴのサクソフォン・コングレスの前後に収録されたものだと思われます。ミュール、ヘムケ、ロンデックス、マルセル・ジョセ、セシル・リースンが、それぞれサクソフォンについて語っています。最後のトラックでは、全員でのディスカッションも聞くことができます。

シガード(シグルート)・ラッシャー Sigurd RASCHER

RASCHER Audio DVD 23 Radio Interview & Transcriptions ($17.99)


J.Ibert - Concertino da camera
L.E.Larsson - Konsert
F.Schubert - L'Abeille
E.L.v.Knorr - Sonata
W.Jacobi - Sonata
P.Lantier - Sicilienne
E.Bozza - Pulcinella et Scaramouche

1987年にラジオ番組の中で行われた、音源紹介を交えたラッシャーへのインタビューを復刻したもの。ラッシャー自身が辿ったサクソフォンのキャリアについて、貴重な音源を所々に交えながら、2時間弱に渡って様々に話が及びます。ラッシャー自身のサックスに対する思いが記録された、稀な資料です。
シューベルトの「L'Abeille」における、人間業とは思えない見事なブレスコントロールは驚くほかありません。ここで、ラッシャーは循環呼吸を一切使用せずに(!)フラジオを含む長大なフレーズを吹ききっています。

RASCHER Audio DVD 24 The Classical Cocnertos Live! ($17.99)


A.Glazounov - Cocnerto
A.Glazounov - Cocnerto
J.Ibert - Cocnertino da camera
F.Martin - Ballade
L.E.Larsson - Koncert
J.C.Worley - Claremont Concerto
H.Cowell - Aria and Scherzo

ラッシャーに献呈された代表的な協奏曲を、ライヴ録音として聴くことができるディスクです。グラズノフの「協奏曲」では、驚くべきことにカデンツァが変更されています。これは、ラッシャー自身が作曲者に直接カデンツァの変更を提案して作曲、グラズノフ本人に差し替えの許可を得たものなのだそうです。そのほか、Leducから出版されている版とは譜面の差異が見られます
イベールの、第2楽章の雄大なフレーズや、最終部のカデンツにおけるフラジオ音域のコントロールは、見事と言うほかありません。マルタンやラーションもしかり。どこまでも伸びていく輝かしい音色は、フランス風のそれとは一線を画すものですが、美しい音色であることに間違いはないでしょう。

RASCHER CD 25 Concertos I ($11.99)


I.Dahl - Concerto (Original)
E.v.Koch - Saxofonkonsert

ダールの「協奏曲」は、現在では比較的演奏されることが珍しいオリジナルバージョンの録音です。しかもなんと、マーク・ハインズレー指揮イリノイ州立大学吹奏楽団の演奏による初演の記録。30分近くに及ぶ大曲を、ラッシャーは驚異的な集中力でもって演奏しています。録音状態がひどいですが、その奥に込められた気迫を、存分に感じ取ることができると思います。
コッホの「協奏曲」は、ミュンヘン・フィルとの共演。録音状態も良く、すがすがしい曲想にラッシャーの音色が良くマッチしています。テクニカルな面も、素晴らしい。

RASCHER CD 26 Concertos II ($12.99)


H.Brant - Concerto
A.Haba - Partita

シンシナティ交響楽団との共演によるブラントの「協奏曲」は、ラッシャーの演奏の中でもかなり上位にランクインする見事な演奏。ここではラッシャーは、サクソフォンを4オクターヴに渡って自在に操っています。第1楽章と第3楽章最後のキメは、驚くほどの高音。聴きやすい曲想も相まって、大変オススメできます。
アロイス・ハーバーの「パルティータ」では、ラッシャーの無伴奏を聴くことができます。微分音も使用した不思議な音世界は、なんとも言えず面白いものがあります。

RASCHER CD 27 Concertos III ($12.99)


F.Erickson - Concerto
W.Benson - Concertino
C.Debussy - Rhapsodie
K.Husa - Concerto

バーンスタイン指揮ニューヨークフィルハーモニックのドビュッシー録音は、国内でもソニー盤として入手することができます。やや前面に押し出されたサクソフォンは、フランス流の華麗さとはやや離れている気もしますが、その圧倒的な存在感はさすがというほかありません。
ウォーレン・ベンソンの「コンチェルティーノ」の第2楽章は「エオリアン・ソング」としても知られています。フサ自身の指揮による「協奏曲」の録音も、貴重でしょう。

RASCHER CD 28 Quartet I ($12.99)


J.S.Bach - Choral Prelude and Fugue
E.v.Koch - Miniatyrer
F.C.Gerhard - Fantaisie "Ben Venga Amore"
E.Gates - Declamation and Dance
W.S.Hartley - Suite
Z.Lukas - Rondo

ラッシャーサクソフォン四重奏団に献呈された、カルテットのオリジナル作品とバッハの作品が収録されています。ソプラノはカリーナ・ラッシャー、アルトがシガード・ラッシャーです。

RASCHER CD 29 Quartet II ($12.99)


P.Hindemith - Kozertstuck
E.Hlobil - Quartetto op.93
W.S.Glaser - Kleine Stucke op.8a
J.D.Lamb - Madrigal for Trio
I.Patachich - Quartettino
R.Borel - Fugato in F

こちらも、オリジナル作品が多く収録されています。ヒンデミットの「コンチェルト・シュトゥック」は、作曲こそ1930年代になされましたが、初演は1960年、娘のカリーナと共に行われたと言われています。

RASCHER CD 30 Quartet III ($12.99)


T.Morley - It was a Lover and his Lass
G.Frescobaldi - Canzona
H.Purcell - With Dropping Wings Sailor's Dance
H.Purcell - Two Hebrew Tunes
P.I.Tchaikovski - Morning Prayer
F.Mendelssohn - Shepherd's Complaint
J.S.Bach - Fugue No.17
J.S.Bach - In Dulci Jublio in canone doppio al Ottava
G.F.Handel - Sarabande and Gigue
G.F.Handel - Psalm No.55
M.Praetorius - Ballet du Roy pour sonner apres
F.J.Haydn - Minuet and Trio
J.Farmer - Fair Phyllis I saw sitting all alone
P.Passereau - He is good and handsome
W.Jacobi - Neiderdeutscher Tantz
W.Jacobi - Skizze
R.Schumann - New Years Eve
J.S.Bach - Fugue No.7
J.Obrecht - T saat een Meskin
J.S.Bach - Fugue No.2

古楽、民謡、バロックなどからのトランス物。ラッシャーサクソフォン四重奏団の音色で奏でられるこれらの音楽を聴くと、不思議と敬虔な気持ちになります。

RASCHER CD 31 Ensemble I and II ($17.99)


(11 players)
J.S.Bach - Wie schon leuchet der morgenstern
K.Husa - Ouverture, Chanson Melancolique
C.Bellman - Mark hur var skugga
J.S.Bach - Fugue No.22
E.Grieg - The Last Spring
A.Vivaldi - Concerto "Alla Rustica"
C.A.Wirth - Portals: A Prelude for Saxophones
E.Grieg - Sailor's Song
(25 players)
J.S.Bach - Wachet auf
Traditional - The Turtle Dove
G.F.Handel - Concerto grosso in C
J.G.Kastner - Sextuor
J.S.Bach - If thou be near
F.Mendelsshon - Trauermarsch
W.S.Hartley - Octet for Saxophons
Traditional - Ye Banks and Braes O'Bonnie Doon
J.S.Bach - from Cantata No.99
E.Grieg - Holberg Suite
L.v.Beethoven - The Heavens Resound

前半は11人のアンサンブル、後半は25人のアンサンブル。トランス物、オリジナル物が混在し、小品が主ですが、たとえば25人のアンサンブルの中には、コントラバス・サクソフォンが使われているものがあるなど、面白い仕掛けがいくつかあります。
カストネの「六重奏曲」は、初期に書かれたサクソフォンアンサンブルのための作品の一つです。長期間にわたって忘れられていましたが、ラッシャー・サクソフォンアンサンブルの手によって1975年にニューヨークにおいて蘇演されました。

RASCHER CD 32 Recital I ($12.99)


F.Kreisler - Praeludium
G.F.Handel - Sonata No.3
H.Purcell - Two Bourees
A.Corelli - Variations on a Gavotte by Gabrielli
J.M.Leclair - Sarabande and Tambourin
W.Welander - Arietta
C.Leonard - Recitativo and Abracadabra
G.Gershwin - Prelude No.2
W.W.Glasner/S.Rascher - Variations on Carnival of Venice

トランス物を中心に、ラッシャー自身のソロを聴くことができます。時々出現する高音域における安定さは、さすがです。

RASCHER CD 33 Recital II ($12.99)


A.Corelli - Prelude and Gigue
J.S.Bach - Bouree
W.A.Mozart - Rondeau basque
C.W.Gluck - Gavotte
C.d.Mondonville - Tambourin
P.Lantier - Sicilienne
J.P.Rameau - Le temple de la gloire
A.T.Gretchaninov - Phantasme
F.Schubert - L'Abeille
P.G.B.Martini - Romance
J.P.Rameau - Passepied
G.A.Zuckermann - Walla-kye
F.Kreisler - Miniature Vienne March
P.G.B.Martini - Gavotte
E.Bozza - Aria
J.P.Rameau - Rigaudon
G.Gershwin - Prelude No.2
M.C.Whitney - Rhumba

トランス物の小品ばかり…と思いきや、ちょっと斜めに構えた作品も収録されており、なかなか面白いです。

RASCHER CD 34 Recital III ($12.99)


G.F.Handel - Aire Vaire
H.Eccles - Sonata
J.H.Fiocco - Allegro
P.Creston - Sonata op.19
B.Heiden - Sonata
E.Bozza - Pulsinella
B.Heiden - Sonata (Tenor Sax)

めずらしや、ラッシャーのテナーサクソフォンの演奏を聴くことができます。フランス物にはほとんど見向きもしないラッシャーですが、ボザの作品を取り上げているとことに目を引きます。

RASCHER Video DVD 38 Recital & Master Class Films I (DVD 38 + DVD 39 = $29.95)


イリノイ大学における演奏映像
Buscherのレクチャーフィルム
サクソフォンアンサンブルマスタークラス

ラッシャー自身の演奏映像が観られるDVD。
とくに、サクソフォンメーカーBuscherが作成した、サクソフォンに関するレクチャーフィルムが面白い!オーバートーン・プロモーション用の、ホールなしサックスを取り出してきて吹いてみたり、受講生役で出演しているのが、ラッシャーの娘のカリーナ・ラッシャーであったり…。M.Whitneyの、「Adagio and Samba」という作品を吹奏楽バックで奏でるラッシャーの姿も、収められています。
サクソフォンアンサンブルのマスタークラスは、晩年の姿を捉えた映像。ラージアンサンブルを指揮するラッシャーの姿を観ることができます。

RASCHER Video DVD 39 Recital & Master Class Films II (price: see [RASCHER DVD 38])


J.S.Bach - Fugue XII
E.v.Koch - Miniature
T.Keuris - Music for Saxophone Quartet
M.Denhoff - Gegan, Satze
J.S.Bach - Fugues from "The Art of Fugue"

ラッシャーサクソフォン四重奏団の、演奏映像を観ることができるDVD。収録は1989年。ソプラノはカリーナ・ラッシャー、さらにアルトを吹いているのは、J.E.ケリーです。かなりの高画質で記録されており、びっくりしました。演奏映像だけではなく、メンバーによるディスカッションの様子なども、併せて収録されています。

RASCHER CD 000000

※本ディスクは、単品では購入できません。Complete Setを購入したときにのみ付属するスペシャル・ディスクです。

C.Saint-Saens - Le cygne
J.Gurewich - Capricchio
E.Coates - Saxo Rhapsody

(この録音の入手経緯〜A.Jackson氏の言葉から)
オーストラリアでの調査の際、Toowoombaという1930年代後半に建造された坑道の話を聞きました。その坑道には、今はもう存在しないAustralian Broadcasting Companyの放送用ディスクが、放棄されている可能性がありました。パブで坑道の調査について協力してくれる人を探し、さらに当時のことを知っている者を始めとする仲間を集めてもらうように頼みました。
次の日、宿泊先のホテルのドアをノックする音が聞こえました。ドアを開けると17,8人が集結しており、調査に協力してくれるとのことでした。後で知ったのですが、彼らはAustralian Broadcasting Companyに関わったことのある者が大半だったのです。
私の調査の結果、「Department of Structures & Buildings」のアーカイブへとたどり着きました。そのアーカイブには、坑道の青写真が映し出されていたのです。それによると、トンネルは入り口から6フィート程度のところまで陽が差し込んでいました。しばらくは、その坑道を掘り当てることができなかったのですが、Miss Brianna Spencerの協力により…(中略)…とうとう入り口の壁までたどり着くことができました。
入り口の壁を破壊すると、なんと水が溢れ出しました。Spencerの兄(英国海軍のダイバー)に頼んで、ディスクが保存されていると思われる箱を回収してもらうよう頼みました。引き揚げられた箱を開けると、たしかにAustralian Broadcasting Companyの放送用ディスクが数多く入っていました。ほとんどは価値のないものでしたが、ひとつだけ、驚くべきものがありました。それが、オーストラリアでのみ放送された、ラッシャーの「白鳥」と「カプリツィオ」の録音だったのです。

ルディ・ヴィードーフ(ウィードフト) Rudy WIEDOEFT (WEIDOEFT)

WEIDOEFT Video DVD 40 Sorcerer: Movie Shorts & Biography (DVD 40 + DVD 41 + DVD 42 = $34.95)


(Video)
Conversation and Music Dialog
Vita phone movie short
Vita phone movie short
Color Cartoon
(Audio...played by Ted HEGVIK)
R.Wiedoeft - Valse mazanetta
R.Wiedoeft - Sax-O-Doodle
R.Wiedoeft - Saxema
R.Wiedoeft - Valse erica
R.Wiedoeft - Saxophobia
R.Wiedoeft - Valse vanite
R.Wiedoeft - Sax-O-Trix
R.Wiedoeft - Valse erica

往年の名手、ヴィードーフの演奏映像。メディアへの露出が多かったヴィードーフのこと、映像が残っているのは不思議ではありませんが、実際目にする機会はなかなか無いものばかりです。
「Music Dialog」では、ヴィードーフの圧倒的な技巧の冴えを、C-Melodyサックスで観ることができます。また、最初のショート・ムービーでは、「Sax-O-Phun」が(後撮りとはいえ)実際に演奏されている様子を観ることができます。また、ディズニーの映画「Music Land」では、サックスを模したキャラクターが出てきますが、そのキャラクターのセリフ音を、ヴィードーフがアフレコしています。
映像なしのトラックは、1985年にメリーランドで行われたサクソフォーン・コングレスでの、ヴィードーフを再評価するための企画演奏のライヴ録音。C-Melodyサックスを吹くのは、Ted HEGVIK。

WEIDOEFT Audio DVD 41 Ragtime Saxophone I (price: see [WEIDOEFT Video DVD 40])


109 tracks!!
4 Blues
3 Cowboy Songs
2 Classical Performance
52 Popular Songs
24 Exotica
8 Romantic Melodies
10 Saxophone Ensembles
6 Ragtime

トラック一つ一つを挙げられないほど収録されているのですが、これだけの量の録音が残っているのは驚異的だと思います。もちろん、Clarinet CLassicsからは復刻されていないものが大半です。

WEIDOEFT Audio DVD 42 Ragtime Saxophone II (price: see [WEIDOEFT Video DVD 40])


60 tracks!!
10 Clowns
10 Light Classics
12 Vocal Accompaniments
12 Novelties
C.Leeson interviews Rudy Wiedoeft's Sister
16 Waltzs

こちらも、ものすごい量のトラック。どの録音においても、素晴らしい名人芸を披露していることは、言うまでもありません。

WEIDOEFT CD 00000 Live Radio Program

※本ディスクは、単品では購入できません。Complete Setを購入したときにのみ付属するスペシャル・ディスクです。

Miniature Concert by Eight Popular Victor Artists (rec. 1925.2.26)
Rudy Wiedoeft The World's Premier Saxophonist Radio Program (around 1930)
Rudy Vallee Radio Program (rec. 1933.6.8)

ルディ・ヴィードーフは、1927年の12月に彼の最後のSP「La Golondrina」の吹き込みを行いました。ヴィードーフがその後サクソフォンを手にしたかどうかというのは、長年にわたって研究者の間での疑問となっていました。
A.Jackson氏は、ロシアのシベリアに住んでいる知り合いからこのテープを譲っていただいたそうです。演奏データを見ると、ライヴ・レコーディングで演奏&放送期日は1933年の6月8日、演奏者はBennie Kruge、Rudy Valley、Rudy Weidoeftとのこと。ライヴ・レコーディングとスタジオ・レコーディングは、かなり違ったものがあるようです。高速なフレーズを吹きまくるドライヴ感、そして人を惹き付けずにはおかない美しさは、ライヴレコーディングならではのものです。
ヴィードーフは、このライヴ・レコーディングにおいてミスをしています。そういった意味でも、なかなか聴くことのできない貴重な音源であると思います。ヴィードーフは、この録音の数年後…1940年の2月18日に、アルコール依存症で亡くなりました。

シックス・ブラウン・ブラザーズ Six Brown Brothers

BROWNBROS CD 3 Brown Brothers I ($12.99)


American Patrol
American Patrol
The Bullfrog and the Coon
The Bullfrog and the Coon
That Moaning Saxophone Rag
Chicken Reel Comedy Medley
Independentia
Pussyfoot March
La Paloma
Bull Frog Blues
Chicken Walk
Chin Chin Medley
Rigoletto Quartet
Passion Danse
Saxophone Sobs
Walkin' the Dog
Saxophone Sam
Ghost of the Saxophone
The Darktown Stutters' Bell
Smiles and Chuckles - A Jazz Rag
For Me and My Gal
My Fox Trot Girl
Comedy Tom
When Anut Dinah's Daughter Hannah on that Piano
Chasing the Chickens
Peter Gink
Egyptland

ほとんどの録音が、当時ニューヨークに本社を置いていたVictorレーベルへと吹き込まれたものです。

BROWNBROS CD 4 Brown Brothers II ($12.99)


Peter Glink
Carolina Sunshine
I'll Say She Does
Missouri Blues
Tip Top Medley
If a Wish Could Make It So
Down Home Rag
The Concourse March
12th Street Rag
Fatima
Lazy Jazz Waltz
Alexandria

Emersonレコードへ1920年前後に吹き込まれた録音が主です。Tom Brownのみがヴィブラートを使用し、他のメンバーはノン・ヴィブラートで吹いている様子を聴くことができると思います。

BROWNBROS CD 5 Brown Brothers III ($12.99)


Rainbow of my Dreams
Jazz and Blues
Shivaree
Rosy Cheeks
Orchestra Performance
C.Leeson interviews C.L.Brown

最初の2つのトラックは、Emersonレーベルへの録音。「Shivaree」「Rosy Cheeks」は、録音こそVictorですが、Six Brown Brothers Saxophone Recordsというレーベル名にて出版された貴重な音源です。
「Orchestra Performance」は、そもそもSix Brown Brothersが、どういった経緯で発祥してきたのかを伝える音源。サーカスの音楽隊の演奏を収めた録音です。ここでリーダーのTom Brownは、ソプラノサックスを吹いています。

BROWNBROS Video CD 000 Rare Film of September 1923

※本ディスクは、単品では購入できません。Complete Setを購入したときにのみ付属するスペシャル・ディスクです。

サーカス音楽隊の映像

このフィルムは、1923年7月20日、USS Bufordのデッキにおいて撮影されたものです。Six Brown Brothersが参加していたサーカスが、プロモーション活動を行う目的でカリフォルニアとアラスカへ興行に出かけたときの短い映像記録です。

セシル・リースン Cecil LEESON

LEESON CD 7 The Years of Paul Creston (CD 7 + CD 8 + CD 9 + CD 10 + CD 11 + CD 12 = $29.99)


P.Creston - Suite op.6
E.Moritz - Sonata No.1
P.Creston - Concerto op.26
P.Creston - Sonata op.19

演奏をしているセシル・リースンは、アメリカにおける最も重要なサクソフォン奏者の一人です。現在のクラシックサックス界でも、最も取り上げられるレパートリーの一つ、ポール・クレストン「ソナタ」は、リースンに献呈されました。前半2曲は1940年前後、後半2曲は1970年台の録音です。
クレストンの「協奏曲」は、ピアノ・リダクション版です。

LEESON CD 8 String Quintet (price: see [LEESON CD 7])


E.Moritz - Quintet op.99
L.Stein - Quintet
J.Weinberger - Concerto

弦楽アンサンブルとの共演による録音を2曲。リリック・アーツ弦楽四重奏団との共 演です。

LEESON CD 9 Violin Trios (price: see [LEESON CD 7])


R.W.Sherman - Trio Sonata
L.Stein - Trio Concertante

1970年ごろに録音されたヴァイオリン、サクソフォン、ピアノの三重奏による演奏。ヴァイオリンを弾いているのは、Francois D'Albertだそうです。

LEESON CD 10 Sonatas I (price: see [LEESON CD 7])


M.Knight - Sonata
L.Lunde - Sonata
S.Raphling - Sonata

全てのトラックは、1970年代の録音です。

LEESON CD 11 Sonatas II (price: see [LEESON CD 7])


B.C.Tuthill - Sonata op.20
G.Anderson - Sonata
E.Moritz - Sonata No.2 op.103
M.Knight - Sonata
L.Lunde - Sonata No.1 op.12

あまり知られていないサクソフォンのためのソナタを、リースンが演奏しています。全てのトラックは1970年代の録音です。

LEESON CD Sonatas III (price: see [LEESON CD 7])


P.Maurice - Tableaux de Provence
A.Bilotti - Sonata

プロヴァンスの風景では、ピアノと共にちょっと苦労しているのが面白いです(笑)。

エドワード・ルフェーブル Edward LEFEBRE

LEFEBRE CD 0 The Potentiate

※本ディスクは、単品では購入できません。Complete Setを購入したときにのみ付属するスペシャル・ディスクです。

R.Wagner - Tanhauser March
P.S.Gilmore - Du, Du
P.S.Gilmore - College Songs
P.S.Gilmore - March "American Republic"
Le Grande Mougel
March
La Marseillaise
Toujours ou jamais valse
Freres joyeux valse
G.Bizet - Carmen ouverture
Chanson du Printemps

19世紀のサクソフォン奏者、エドワード・ルフェーブルが参加した録音が収録されています。彼は、1873年から1892年までギルモア・バンドに在籍、1893年から1894年までは、スーザ・バンドに在籍しました。
本ディスクに収録されている最初の4つのトラックが、ルフェーブルがギルモア・バンドに在籍していた頃の録音です。1877年、当時メロンパークに居住していたトーマス・エジソンが、フォノグラフと呼ばれる録音器を考案しました。それから十数年を経て、エジソンは自身のプロデュースによりギルモア・バンドの演奏を録音しました。1891年12月17日のことです。
この録音は、長きに渡って失われていたと考えられていましたが、2004年にA.Jackson氏が調査の際に発見した文書から、保管場所が判明しました。ひとつは、トルコのイスタンブールに、そしてもう一つはアリゾナの砂漠地帯の建造物のなかに、100年に渡って保管されていたのです。本ディスクは、その貴重な記録を世界で初めて復刻したものです。

ジャン H.B.モアマン Jean H.B. MOEREMANS

MOEREMANS CD1 Marine Band Soloist ($15.99)


Introduction and Cadenza
J.Benedict - Carnival of Venice (rec. 1897)
Nocture
Polka Militar
E.Titl - Serenade
The Trombone King
The Little Speranza
G.Verdi - Il travatore miserere
Vision of Saint Cecilia
Adagio
Paria - The Gypsy's Serenade (rec. 1899 or 1900)
J.Benedict - Carnival of Venice (rec. 1902)
J.Benedict - Carnival of Venice (rec. 1909)
Paria - The Gypsy's Serenade (rec. 1899 or 1900)
S.Foster - Old Folks at Home
Polka variata S.Foster - Old Folks at Home
S.Foster - Old Folks at Home
(These are Sousa Band's Recordings, Moeremans as Principal Saxophonist)
The Stars and Stripes Forever
Saber ans Spurs
Solid Men to the Front!
Liberty Loan
The U.S. Field Artillery March
S.Foster - Old Folks at Home (arranged for S,A,T,B,Bs)

1894年から1905年までスーザ・バンドの独奏者を務めた、もっとも初期のサクソフォンの名手の一人です。録音状態は悪いですが、ここに聴かれる録音は、時にフルートのように純粋であり、また時にホルンのようにメロウであります。
モアマンがスーザバンドのプリンシパル・サクソフォニストを務めた際の録音がいくつか含まれています。また、最初期のテナーサクソフォンの録音(Adagio…録音は1899年)も含まれています。

クレイ・スミス&G.E.ホルムズ Clay SMITH and G.E.HOLMES

SMITH and Holmes CD00 The Fervor of the Brown Tent Performers

※本ディスクは、単品では購入できません。Complete Setを購入したときにのみ付属するスペシャル・ディスクです。

I walk with the king
The half has never been told
I shall see the king

アメリカにおいて、初めて軍楽隊という枠の外での演奏活動を行った人たちの記録です。クレイ・スミスとG.E.ホルムズ両氏は、サクソフォンのために大量の作品を編曲したり、ポピュラー・ミュージック分野の雑誌への著作活動を続けていました。
ルフェーブルが結成した四重奏団をお手本としてThe Apollo Quartetteというアメリカン・サクソフォン黎明期の四重奏団を結成しました。さらに、その後Smith-Spring-Holmes Quintetを結成し、サクソフォンを純音楽分野で使用することに努力を重ねました。特に、この時期は録音技術が未発達であったこともあり、おもにツアーを中心とした演奏活動を行っていましたが、その中で3曲だけ残されていたものが、ここに復刻されています。

H.ベネ・ヘントン H.Benne HENTON

HENTON CD 2 Band in the Park Virtuoso ($15.99)


Cavatina from "La Favorita"
Scenes that are brightness
Laverne - Waltz caprice
Lanette - Waltz caprice
Laverne - Waltz caprice
Aloha Oe
When you and I were young, Maggie
The Kiss Waltz from "Her Solder Boy"
Laverne - Waltz caprice
Laverne - Waltz caprice
Nadine - Waltz caprice
Nobles of the Mystic Shrine
The Dauntless Battalion
Cecil Leeson Interviews

スーザバンドのソリストとして1919年から1920年まで活躍したヘントンの演奏記録です。彼はこの時代に、すでにフラジオ音域を(狭い音域ながらも)操っていたと言う記録が残されているほどですから、この時代においてはアメリカ随一の名手であったとも言えるでしょう。
全てのトラックは、スーザの指揮の下、演奏されています。また、ヘントンの使用楽器はルフェーブルと同じくConn社のものであったということです。 「Nobles of the Mystic Shrine」「The Dauntless Battalion」の録音は、スーザが指揮するバンドが、1923年当時のVictorで収録を行ったレコーディングになります。この演奏の中で、ヘントンは主席サクソフォーン奏者として参加している可能性が高いと言われています。

クライド・ドール Clyde DOERR

DOERR Audio DVD 6 Early Radio Days ($17.99)


(Saxophone Solo with band and piano)
Valse Hilda
Saxanola
Jeunesse
Rocked in the Cradle of the Deep
That is Meditation
Broken Hearted
Dew, Dew, Dewy, Day
(Saxophone Orchestras)
Somebody's Lonely
I'd climb the Highest Mountain
Remember
Just a Cottage Small
Miami
Wedding of the Painted Doll
If I had You
Clyde's Saxophone Stomp
Interviews by C.Leeson

1920年代に、サン・ジョーズ・シンフォーニーオーケストラでキャリアを開始したドールの演奏です。主に、ポピュラー音楽の分野において活躍しました。後半のトラックは、ソプラノからバスまで揃えた、サクソフォーンオーケストラのポピュラー音楽演奏を聴くことができます。
大変見事な演奏に、驚きました。のどを使用した豊かなヴィブラートに耳を奪われます。

DOERR Video DVD 0000 Early Talkies Film Score of the 1920s

※本ディスクは、単品では購入できません。Complete Setを購入したときにのみ付属するスペシャル・ディスクです。

Our Dancing Daughters (1928)

ドールは映画音楽の録音にも多数参加したといわれていますが、これが唯一現存するフィルムです。

「The Legendary Saxophonists Collection」日本語版ページ作成者:kuri
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